【メール作法】誤った言葉遣いをしないために(1)

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メール送信

他人の書いたメールを見ていると、
言葉遣いを間違えているな、と感じることが結構あります。

もちろん、それは自分の知識の範囲内に限ったものだし、それが思い込みということもあるでしょう。
さらに、知識の範囲外であれば自分の遣い方が間違っているということもあるでしょう。
その気付きになるためのいい機会にできればいいなと考えています。

メールの場合はその間違いが”残ってしまう”という困った媒体なのでとくに気をつけたいですね。

よく間違えてると感じる機会の多い言葉をピックアップして、
今一度、日本語を見直していきたいと思います。

とはいえ、本来の意味とか難しいことは置いておいて、
いかに用法を間違えないか、に主眼を置きたいと思います。

まず第一弾は、同じ音でも漢字とひらがながあるものについて。
※あくまでも参考に、という目で見ていただけると幸いです。(誤りは優しくご指摘ください)

①「頂く」と「いただく」

何かをもらう、という場合が漢字。(自分)
何かをしてもらう、という場合がひらがな。(相手)

②「下さい」と「ください」

何かをもらう、”ちょうだい”という場合が漢字。
何かをしてもらう、”お願い”という場合がひらがな。

頂く/いただくと同じですね。

③「宜しく」と「よろしく」

「宜」は常用漢字表にはあっても、読みは音の「ギ」だけで「よろしく」という訓はないようです。
意味としても「適宜」「便宜」などをみれば「よろしく」に相当する意味は無いように思います。
そのため、「宜しく」は基本的に使用しない方がよいでしょうね。

④「致します」と「いたします」

”する”、という場合がひらがな。(補助動詞)
そうでなく、単独の場合は漢字。(動詞)

これはとてもわかりにくいですね。
漢字の使用例としてわかりやすいのは「不徳の致すところ」でしょうか。
”する”かどうかといえば・・・違いますね。
置き換えてみるとどうでしょう。「不徳のするところ」・・・おかしいですね。

⑤「事」と「こと」

「事」は名詞、「こと」は形式名詞。

「出来事」「事細かに」「事の是非」など、具体的な事柄をあらわすときは漢字。
「うまいこと」「そんなことない」など、抽象的な内容をあらわすときはひらがな。

⑥「時」と「とき」

”こと”と同じく、「時」は名詞、「とき」は形式名詞。

「梅雨時」「時と場合による」など、時期や時間そのものを指す場合が漢字。
「いざというとき」「そんなとき」など、抽象的で「場合」に置き換えられるのがひらがな。

あまり見かけることはないですが、他に似たものでいえば、
”ところ”も同様ですね。「お忙しいところ」「しているところ」とは書きますが、
「お忙しい所」「している所」としてしまうと場所そのものを指していることになります。

⑦「言う」と「いう」

実質的に言葉にする(誰かが話する)場合は漢字。(動詞)
”言う”の意味が薄れた(誰かが話してない)場合はひらがな。
「そういえば」は「そう言えば」と漢字にすると、意味が違ってきます。

⑧「見る」と「みる」

「見る」は本来、視覚または視覚以外の感覚で物事を捉えるという意味なので、
「顔を見る」「味を見る」「人生を甘く見る」は漢字。(動詞)
「て」や「で」が付いた補助動詞として使う場合はひらがな。(補助動詞)
例えば「試してみる」「そう言われてみると」や、
「見てみる」などわかりやすいでしょうか。「見て見る」とは書かないですよね。

⑨「置く」と「おく」

見る/みると同じく、
「物を机の上に置く」「役員を置く」「支店を置く」などは漢字。
「連絡しておく」「そのままにしておく」などはひらがな。
「置いておく」などわかりやすいでしょうか。「置いて置く」とは書かないですよね。

⑩「無い」と「ない」

「無い」は形容詞。存在を否定する場合。(反対語が「有る」)
「ない」は助動詞。
「食べるものが無い」とは書けるけど「夕食を食べ無い」とは書かないですね。
「食べるものが有る」とは言い換えれるけど「夕食を食べ有る」は無理ですね。

以下は、誤りというワケではなさそうですが、主観としてはこうあるべきでは?というものです。

⑪「付く」と「つく」

見る/みると同じく、
「付く」は「くっつく」と考えればわかりやすいでしょう。
「色が付く」「後輩が付く」「近付く」などは漢字。
「くっつく」の意味が薄い場合はひらがな。
「思いつく」「高くつく」などでしょうか。

ただ、「決心が付く」「諦めが付く」は漢字で正しいようです。
決心が”くっつく”?
うーん、ワケがわからなくなってきますね。

⑫「通り」と「とおり」

道、をあらわす場合は漢字。(ビル裏のとおりを、より、ビル裏の通り、の方がピンときます)
”言うとおり”などはひらがな。
がいいのではないかと思っています。

○○動詞/○○名詞は、ひらがなというところでしょうか。

人によっては「どちらでも間違いではない」との意見もあるみたいです。
(「言葉は変化するものだから、誤用という考え方自体がおかしい」というもの)
この記事を書くにあたり、改めてネットで調べると、調べるほどによくわからなくなってきます。

どないやねん。って感じですが。

ただ、逆に漢字だと「意味が違う」と感じる人がいるのは確かだと思いますので、
わざわざ漢字にして誤った使い方となってしまう(思われる)くらいなら、
迷ったときはひらがなで書くようにするのがいいのではないでしょうか。
少なくとも今回挙げた言葉については、それでいいように思いますがいかがでしょうか。

※あくまでも【公用文の場合】ではありますが、漢字使用について定められています。
中には上記とそぐわないものもあるかもしれませんが・・・
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/sanko/koyobun/pdf/kunrei.pdf
※【常用漢字表】
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/sisaku/joho/joho/kijun/naikaku/pdf/joyokanjihyo_20101130.pdf

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コメント

  1. よっしー より:

    私は、学生時代、同じ内容について調べ、結局「本動詞か補助動詞か(~を頂く/~をしていただく)か」で使い分けるようにしていましたが、その実は微妙に異なるようですね。

    ついでではありますが、IT 業界にありがちな「サーバー」なのか「サーバ」なのか、という議論も、一応終止符が打たれていますので、ここで紹介します。

    上手くまとめてくださっているのは、[こちらのブログ][a]です。(原典は[こちら][b]です。)
    基本は、**3音以上であれば語尾の長音符(‘ー’)は省略する**そうですが、結局は、**専門用語についてはその業界標準に従え**ということにはなるようです

    ご参考までに!(ちなみに、「英字の両端に半角空白を挟むか?」議論も場合によりけりのようです。)
    (markdown 記法が解釈されていないかもしれません…。)

    [a]: http://d.hatena.ne.jp/innx_hidenori/20081216/1229417662
    [b]: http://kikakurui.com/z8/Z8301-2011-01.html

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