メールで誤った言葉遣いをしないために(3)

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メール送信

よく「間違えてる」のを見る機会の多いものをピックアップして、
今一度、日本語を見直していこう第三弾は、
言葉そのもの遣い方誤りについてです。

 
 
 
 
 
 
■「以前」「以降」「以上」「以下」

例えば「14時以降ならお伺いできます」と聞いて、
「14時」が含まれるのか否か、わからない人が結構いらっしゃるようです。

”以”は、その前の文字や数字を指して「より」「から」という意味で用いられます。

なのでこの場合は「14時ならお伺いできるし、それより後の時間でも大丈夫ですよ」となります。

『お酒は20歳になってから』の場合、
OKなのは「20歳以上」(20歳を含む)、NGなのは「20歳未満」(20歳を含まない)となります。
なぜ、以上/以下ではないのか。その理由はわかりませんが、
でも一般的にはいずれも”20歳”を起点に表現したいから、でしょうか。
例えば以上、以下で表すなら、OKなのは「20歳以上」、NGなのは「19歳以下」ですね。
(プログラミングでの判定式の書き方にも通じる、ワナっぽい雰囲気がありますね…)

<<質問系の掲示板にこんな記事がありました。>>

「5以上、5以下の場合、5を含むが、5以外の場合、5は含まれないのはなぜか」
回答としてはこうありました。
「外は”ある範囲のそと”です。”5以外”は『5を含む範囲よりそと』『5を含む範囲からそと』
ということです」

■「すいません」ではなく「すみません」

「すいません」ってそもそも日本語として正しいんでしょうか?

会話の上であれば「すいません」でも問題ないでしょうが、
こと文章にするとなると、やはり「すみません」でなければいけないと思います。

とはいえ、目上の人やお客様などには「すみません」ではなく
「申し訳ございません」が適当でしょう。

たまに若い人なんかで思わす「ごめんなさい」とか言う人がいますがこれは論外ですね。

■「こんにちわ」ではなく「こんにちは」

メールでこういった挨拶を書くことは稀だとは思いますが、
まぁ…「こんにち”わ”」は間違えとだけ言っておきます。
※本来は「今日は」と書くようです。

■「早急」

文面ではわかりませんが「早急」は何て読んでますか?
”そうきゅう”ではなく”さっきゅう”ですよ。
自身は結構な年齢まで”そうゆう”と読んでました。。。

■「いい」と「よい」

「いい」は「よい」のくだけた言い方です。
「いい」は終止形・連体形で使うそうです。(なんのこっちゃ)

「よい」の場合は「よかれと思って」や「よく」など変化形がありますが、「いい」にはありません。
「いい」は限られた使い方しかできないということです。
「いかれ」「いく」などとは言いません。

ビジネス文書では「いい」は使わないようにしましょう。

■「になります」「でございます」

資料を渡す際に「こちら○○になります。」などと言っていませんか。(実は自身はよく言ってる)
「~になる」は変化する意味を含む表現となるので、本来は不適切ですね。

「こちら資料でございます」としましょう。

■「~の方(ほう)」

意味合いをぼかして相手よりへりくだる表現です。
「資料の方をご確認ください。」などは、資料にへりくだってる?となるので、
「資料をご確認ください。」としましょう。

無論ですが、例えば相手がモニターを注目している状態から、資料に目を向けてほしいときは、
「資料の方をご確認ください。」でしょうね。

※話が脱線しますが、
以前、自身が他者に注意されたのは、やたらめったら「~の方」を遣ってる、というもの。
確かにそのとおりでした。
丁寧な気がしてなんだかクセになっていたようで指摘されてからは極力遣わないようにしてます。
ただ、それだと文面がキツく見えてしまうという弊害があるにはあるんですが・・・。

■「力不足」と「役不足」

「力不足」を「役不足」と誤用しているのもよくありますね。

力不足 … 与えられた役目を果たすだけの力量がないこと
役不足 … 力量に比べて、役目が不相応に軽いこと

なかなか有能な人でないと自身で「役不足」と口にする機会はないんじゃないでしょうか。
それに他人に対して「○○さんにXXは役不足だな」なんて言います?
単に「かわいそうだな」とか別の言葉になるんじゃかなと思います。
なのでそれぞれの意味の違いというよりも「力不足」だけを意識すればどうでしょう。

■「概要」「概略」

意識して使い分け、できていますか?

概要 … 大まかに要点をまとめたもの。必要な項目は一応網羅されている。
物事の大事な点をかいつまんでまとめた
概略 … 要点は関係なく、ただ短くまとめたもの。重要な点が漏れるていることもある。

(要点 … 物事の大切な箇所、肝要なところ)

「概要」は情報を大まかにまとめて、それにより全体像が簡単に把握できるようなもの、
「要約」は全体の中で大切な部分、重要な部分についてのみをまとめたもの、
といったニュアンスの違いがあります。

■「随時」「適時」「適宜」

適宜は、その場の状況にちょうど適しているさま。
その場の状況に応じて各自がよいように行動するさま。

随時、適時は、適当な時に行うさま。その時々。
日時に制限を設けないさま。必要な時にはいつでも。

■「早速ですが」

手紙の挨拶文からスムーズな本文への転換への置き言葉として使用します。
「さて」「ところで」も同様です。

この言葉は、簡単な挨拶などの後、話題を本題に切り替えるのが目的となります。
ただ、メールなどのビジネス文書では、
回りくどい挨拶など無く、直接本題に入ることが多いです。
それを考えれば、「早速ですが」を枕詞的に遣うのは避けるのがよいでしょう。

■「意外」「以外」

ちょっと逸れますが、「意外」を「以外」と書いてしまっているのをよく見ます。
わかってないのか、ただのタイプミスなのかはわかりませんが、気をつけたいですね。

あまりメールの文面で見かける機会はないですが、よく間違えられるのに以下がありますね。

■「煮詰まる」ではなく「行き詰まる」

あまりメールでは見る機会はありませんが、話言葉としてよく聞きます。
壁にぶつかったとき、うまくいかないときに「煮詰まった」と。

これは完全に誤りで、正しくは「行き詰まった」です。

「煮詰まる」は結論が出る状態になること。むしろ”よい状態”を指すのが多いのではないでしょうか。
煮物が煮詰まる、というのがどういう状態かを考えれば、誤用は無くなるかもしれません。

■「汚名返上」と「名誉挽回」

「名誉返上」と間違えているのを耳目することはありませんが、
「汚名挽回」ってよくありませんか。

挽回 … (失ったものなどを取り返して)もとの状態にひきもどすこと。
返上 … いただい(てい)たものをお返しすること。転じて単に、返すこと。受け取らぬこと。

自身もこれらを遣う際、いったん「ん?」と考える間が必要です。
意味、というよりも音として、
「名誉…挽回だから、汚名は返上か」という具合です。(バカです…)

 

本日はここまで。(和泉元彌風に)

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